⏳ 今もらうか、あとでもらうか(子どもと話すお金の話)
公開 ・更新
といかけ
「今すぐ100円もらうのと、1週間待って120円もらうの。どっちを選ぶ?」
こたえ
待てばたくさんもらえると分かっていても、今すぐほしくなる。これは誰にでもある気持ちなんだ。待つことのごほうびを「利子」といって、銀行にお金を預けると少しだけ増えるのも同じ考え方だよ。
🗣️ 子どもとの話し方
話ごとに開いて読みます。どの話も、そこで終わってかまいません。
入口といかけ → かんさつ → たねあかし
「今すぐ100円もらうのと、1週間待って120円もらうの。どっちを選ぶ?」
💭 答えに詰まったら
「1週間って、どのくらいの長さかな? そのあいだ、待っていられそう?」
それでも出てこないときは3択に。「じゃあクイズ。もらえるお金が多いのは、どれだと思う?」
- 今の100円
- 1週間後の120円
- どちらも同じ
当たっても外れても、「なんでそう思ったの?」と理由を聞いてから先へ進むと会話が続きます。
家族それぞれに「今の100円と、1週間後の120円、どっちがいい?」と聞いて、答えと理由を比べてみよう。
たねあかし待てばたくさんもらえると分かっていても、今すぐほしくなる。これは誰にでもある気持ちなんだ。待つことのごほうびを「利子」といって、銀行にお金を預けると少しだけ増えるのも同じ考え方だよ。
🌀 もう一歩
「じゃあ『1年待って200円』ならどう? 気持ちは変わった?」
ここで終わらせず、もう一往復すると会話になります。
💬 こう聞かれたら
「待ったほうが得なのに、なんで今がいいの?」→「今すぐもらえるものは、あとでもらえるものより大きく感じるから。それに、あとで本当にもらえるか分からない不安もあるよね。待つのは勇気がいるんだよ」
⚠️ 安全メモ
なし(会話だけでできます)。
🔎 もっと知りたい人へ
経済学ではこれを「時間割引」と呼びます。有名なマシュマロ実験では、目の前のお菓子を15分ほど我慢できた子は、のちの学業成績が高い傾向があると報告されました。ところが2018年の大がかりな追試では、そのつながりは元の研究の半分ほどで、家庭の環境(経済状況など)や幼いころの力を考えに入れると、さらにずっと小さくなりました。また、約束を守ってもらえなかった経験をした子は、待つ時間が短くなるという実験もあります。「待てるかどうか」は意志の強さだけでなく、「待てば本当にもらえる」と信じられる環境があるかにも左右されるのです。
✏️ やってみよう1問
1000円を年に5%増える貯金に預けると、1年後はいくら?
こたえを見る
1000×0.05=50円増えて1050円。2年目は1050円の5%(52.5円)が増えるので1102.5円(約1103円)。増えた分にも利子がつくのが「複利」。
🔗 ほかにも
宿題を先にやるか後回しにするか、貯金するか使うか。「今の自分」と「未来の自分」のどちらを大事にするかの練習。
📚 出典・参考にした情報4件
このページの内容は、次の情報で確かめました(2026年10月10日確認)。 誤りに気づいたときはお問い合わせからお知らせください。
- 大阪大学「すぐにもらえる小さい報酬か 将来にもらえる大きい報酬か」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「複利:ふくり」
- Psychological Science(PubMed Central)「Revisiting the Marshmallow Test(2018・英語)」
- ERIC(米国教育省)「Rational Snacking(2013・英語)」