会話ネタの実例
公園・お風呂・雨の日・スーパー・寝る前・でんしゃ——毎日のシーンに合わせたネタを50本以上そろえています。 3ステップの下には、子どもが答えに詰まったときのヒントと3択、話したあとにもう一歩続ける問いも用意しています。たとえば:
お風呂で(3〜4さい)
🧊 氷が水に浮くのはなぜ
① といかけ 「氷をお風呂に入れたら、沈むと思う? 浮くと思う?」
② かんさつ おうちの人に冷凍庫の氷をひとつ持ってきてもらって、お湯にそっと入れてみよう。浮くかな? 沈むかな? しばらく見ていると、氷はどうなっていくかな?
③ たねあかし 氷は、水が固まるときに少しふくらむんだ。重さはそのままで大きくなるから、同じ大きさの水とくらべると軽い。だから浮くんだよ。そして、あたたかいお湯にあたためられて、水に戻ったんだ。
🔎 もっと知りたい人へ
ふつう物は液体から固体になると縮むのに、水はめずらしく、凍ると体積が約1割(9%)ふえて、同じ体積でくらべると軽くなります。水の分子が氷になるとき、すきまの多い六角形の結晶を組むからです。もし氷が沈む性質だったら、湖や海は底から凍りつき、冬に水中の生き物は生き延びられなかったかもしれません。雪の結晶が六角形なのも、同じ理由です。
📘 密度 同じ大きさ(体積)あたりの重さ。水より密度が小さいものは浮き、大きいものは沈む。
📘 浮力 水や空気が、その中にあるものを押し上げる力。押しのけた水の重さと同じ大きさになる。
✏️ やってみよう
氷を水に浮かべて、水面から出ている部分がどのくらいか観察してみよう。
こたえを見る
水面の上に出るのは全体のおよそ1割だけで、9割は水の中。見えているのはほんの一部、という意味の「氷山の一角」という言葉は、この様子をたとえたもの。
このネタの全文を読む →
公園で(5〜6さい)
⚖️ シーソーで大人に勝つ方法
① といかけ 「シーソーで、おとうさんやおかあさんに勝てる方法があるんだけど、どうすればいいと思う?」
② かんさつ きみはいちばん端っこに座って、大人には真ん中のほうへ少しずつずれてもらおう。どこでシーソーが動くかな? 降りるときは「降りるよ」と声をかけてから、ゆっくりね。
③ たねあかし 棒は、真ん中の支えから遠いところで押すほど、力が強く働く。これが「てこ」。端っこに座ったきみの力は、真ん中の近くに座った大人より強くはたらくんだ。
🔎 もっと知りたい人へ
つり合いは「重さ×支点からの距離」で決まります。これが「てこの原理」。アルキメデスは「立つ場所さえあれば、地球だって動かしてみせる」と言ったと伝えられています(長い棒=てこを使えば、という意味)。てこは支点・力点・作用点の並び方で3種類あり、はさみ(第1種)・栓抜き(第2種)・ピンセット(第3種)と身近な道具に姿を変えています。
📘 てこの原理 「重さ×支点からの距離」がつり合うと、棒はバランスする、というきまり。支点から遠いほど小さな力で動かせる。
✏️ やってみよう
体重20kgの子が支点から2mのところに座っています。体重60kgの大人がつり合うには、支点から何mのところに座ればいい?
こたえを見る
20×2=40。60×□=40 なので □=約0.67m。つまり支点から約67cm。大人は支点のすぐそばに座れば、体重が3倍でもつり合う。
このネタの全文を読む →
雨の日で(5〜6さい)
👃 雨のはじまりの においの正体
① といかけ 「雨が降りはじめたときの「あのにおい」、何のにおいだと思う?」
② かんさつ 雨が降りはじめたら、おうちの人といっしょに、車の来ない所で、土の上とアスファルトの上のにおいをかいでくらべてみよう。かみなりが鳴っていたら外に出ないで、窓からはなれて待とうね。
③ たねあかし あのにおいのもとの一つは、土の中の小さな生き物(菌)が作る成分。雨つぶが地面に当たってはじけるときに、空気へ飛び出すんだ。「ペトリコール」というかっこいい名前もあるよ。
🔎 もっと知りたい人へ
この匂いは「ペトリコール」と呼ばれ、正体の一つは土の中の放線菌がつくる「ゲオスミン」という物質です。雨つぶが乾いた地面に当たると小さな泡ができてはじけ、土の成分が細かい粒になって空気へ飛び出すことが、実験で確かめられています。人間の鼻はゲオスミンにとても敏感で、水1リットルにわずか5〜10ナノグラム(1兆分の5〜10)ほど溶けているだけでも気づく人がいます。水道水の「かび臭さ」の原因にもなる物質です。
✏️ やってみよう
雨が降り始めたら、土のある場所とアスファルトの上で、匂いを比べてみよう。かみなりが鳴っていたら外に出ないで、建物の中で待とう。
こたえを見る
土の上のほうが強く感じることが多い。ゲオスミンは土の中の菌がつくるため。アスファルトの上ではにおいのもとが少ないので、においが弱かったり、ちがうにおいになったりする。
このネタの全文を読む →
寝る前で(7〜9さい)
📐 身長は朝のほうが高い!?
① といかけ 「人の身長は、1日の中で変わるって知ってた? 本当か確かめてみない?」
② かんさつ 今夜、寝る直前に、おうちの人に身長を測ってもらって、壁にはったテープに印をつけよう(頭の上に本を水平に当てると正確だよ)。明日、起きてすぐ、動き回る前に同じ場所で測ると、印とくらべてどうなるかな?
③ たねあかし 背骨の骨と骨の間には、水分をふくんだクッション(椎間板)がある。日中は体の重みで少しちぢみ、寝ている間に水分を吸ってふくらんで戻る。だから朝がいちばん高いんだ。
🔎 もっと知りたい人へ
背骨の骨と骨の間には「椎間板」というクッションがあり、日中は体重で押されて水分が抜け、少し薄くなります。夜寝ている間に水分が戻るので、朝は1cm前後(人によっては2cm近く)背が高くなります。宇宙では背骨にかかる重みがなくなり、背骨のカーブがのびて椎間板もふくらむため、宇宙に着いて数日で身長が伸びます。ふつうは1〜2cm、5cm以上伸びた宇宙飛行士もいます。地球に戻ると元に戻ります。
✏️ やってみよう
朝起きてすぐと、寝る直前に、同じ壁で身長を測って差を比べよう。
こたえを見る
朝のほうが1cmほど高いことが多い。健康診断を朝に受けるか午後に受けるかで身長の記録が少し変わることがあるのは、このため。
このネタの全文を読む →